ポケット店長道楽日記より。

141104059814558144180_500x500-49152.jpg過ごしやすい季節がやってきましたね、今日も常連さん達が

私の店に足を運んで下さいました、コーヒーの差し入れ、

本当に何時も有難う御座います、え~っと・・・

私はセブンイレブンのコーヒー大好きです、えっ、選り好みするなってか~~~

そやけど、美味しいもんは旨いですねんで、

店長の道楽日記より転載します。

 村上春樹さんとジャズのお話し。

 村上春樹氏の作品は、ジャズの音楽が物語のバックに流れ、それが作品のイメージを基底していることがあります。『1Q84』では♪It's only a papermoon がそうでしたが、昔の作品について見ても『1973年のピンボール』では、スタン・ゲッツの♪Jumpin’ With Symphony Sid がそれに当たるかもしれません。主人公は要所要所でこの曲の口笛を吹きます。

 村上氏のスタン・ゲッツ愛好は良く知られています。『ポートレイト・イン・ジャズ』では、次のように語ってます。

「僕はこれまでにいろんな小説に夢中になり、いろんなジャズにのめりこんだ。でも僕にとっては最終的にはスコット・フィッツジェラルドこそが小説(the Novel)であり、スタン・ゲッツこそがジャズ(the Jazz)であった。」

 スタン・ゲッツは文字どおり天才肌のサックス奏者でした。楽器を手にすれば、行き当たりばったりで美しい音色を奏でます。コルトレーンはスタン・ゲッツの演奏を聴いて「もし我々が彼のように吹けるものなら、一人残らず彼のように吹いているだろうな」と言ったそうです。

「それは天馬のごとく自在に空を行き、雲を払い、目を痛くするほど鮮やかな満点の星を、一瞬のうちに僕らの前に開示する。その鮮烈なうねるは、年月を越えて、僕らの心を激しく打つ。なぜならそこにある歌は、人がその魂に密かに抱える飢餓の狼の群を、容赦なく呼び起こすからだ。彼らは雪の中に、獣の白い無言の息を吐く。手にとってナイフで切り取れそうなほどの白く硬く美しい息を・・・。そして僕らは、深い魂の森に生きることの宿命的な残酷さを、そこに静かに見て取るのだ。」(『ポートレイト・イン・ジャズ』)より、

村上春樹さんはゲッツをクール、ホット、ウォーム、ボサノバ、リッチと
区分されてました、年代によって変化していく演奏を感じとっていたんですね。