2013年07月30日

トゥ‐リオ・カンパニョーロ

687b6ec5.JPGカンパニョーロ(campagnolo)のブランドをご存知の方は多いはずです。トゥリオ、はイタリアのヴッチェツァに1901年金物屋の息子として誕生しました。彼は小学生の頃に自転車競技に目覚め1927年にレース初参加当時まだ変速システムも無くダブルコグのハブを反転させるシステムでした、しかもウィングナット(蝶ネジ)でした、ドロミテの雪の山中かじかむ指で思うように作業ができず、レース後、父親の作業場にこもりクイックレリーズのハブを開発1930年にパテント取得しました。その後1933年にカンパニョーロ社を設立、友人数人で始め、パーツ作りやレースでのメンテナンスほとんど一人でこなしていました、後に変速機の開発や多段フリーホイール取り付け可能なハブやチェーンホイールの制作その後1946年からファウスト,コッピを全面的サポート1949年ダブルツールを制覇し1950年にはパリ~ルーべにも優勝!その時の変速システムはカンピオ、コルサ(あの有名な変速機パリ~ルーべ)でした。グランスポルト、レコルド、ヌーボレコルド、スーパーレコルド、Cレコルド1980年代はシマノの追随を余技なくして、苦悩の日々でしたエルゴパワーの開発(この頃は息子のバレンチノにバトンタッチ)がシマノには追いつけず、思考錯誤の結果現在のエルゴパワー出来上がり、世界のカンパニョーロの地位を再構築。トゥリオの自転車競技生活が生み出した素晴らしいパーツ、私たちの自転車生活に多いに貢献しています。滋賀のカンパ生き字引 高南雅司でした。
 

カンパニョーロとの出会い

a8524145.JPG私が始めてカンパのパーツとの出会いはグランスポルトのリヤメカ(鉄グランスポルト)当時国産の変速機が1000円前後、グランスポルトは4700円14歳の私には到底買える値段では無かったので新聞配達のアルバイトをして買った思い出深いパーツです、嬉かったな~自分の自転車に組み付けて惚れ惚れと眺めました、乗って見るとチェンジのスムースさに驚き桃の木!すごいカンパって!そんな思いを伝える友達も居なく(変な中学生でした)そのごカンパ遍歴を繰り返し、大学生(京都産業大学自転車部)オールカンパヌーボレコルドでビゴーレのロードレーサーが完成、当時府立大学近くのカタオカサイクルでお世話になっていました(現在は宝ヶ池で息子さんがビゴーレブランドで頑張っています)誇らしげにインカレで走り,逃げ切りに成功せず敗退、大学対抗チームロード2位なんとかカンパの性能発揮!大学卒業後に自転車パーツの輸入業者に就職この時にスーパーレコルドのプロトンのロードレーサーが完成、その後サイクルショップに転職1978年でした、1980年代に入りカンパもデザイン一新Cレコルドやコーラス、ビクトリー、トリオンフなどの開発をしていました。Cレコルドはエアロフォルムで斬新なデザインでした特にデルタブレーキにはシビレました、カッコええ!1985年に独立し今のサイクルハウスポケットを始めました、それからもカンパ、カンパです。サンツアーもいいコンポーネントを作ってました。そんなこんなでカンパとのお付き合い凡そ40年ですね。鉄のグランスポルトから始まり11sのスーパーレコルドまで我ながら歴史を感じます。高南雅司